熊本市電 スマホ画面見せるだけ「モバイル定期券」 10月開始 nimoca定期券も並行発売

熊本市交通局は、2021年10月1日(金)から熊本市電で新たに「モバイル定期券」を導入します。

熊本市電1200形電車(ヒゴ清正/写真AC)
熊本市電1200形電車(ヒゴ清正/写真AC)

定期券の購入から利用、払い戻しまですべてスマートフォン上で完結するので、窓口での手続きの手間が省け、非接触化も図ることができます。通勤定期券・通学定期券・障がい者等定期券など、交通局が現在発売しているすべての券種が購入可能です。販売開始は10月1日(金)で、同日から利用可能です。

レシップ(岐阜県本巣市)が提供する交通チケットアプリ「QUICK RIDE」をインストールし、初めに会員登録を行います。チケット購入画面で定期券の種類と必要事項を入力した後、クレジットカードで決済するとモバイル定期券の購入が完了します(詳細は下図を参照)。

通学定期券の購入時には通学を証明する書類(学生証、合格通知書、学校発行の通学証明書等)の画像、障がい者等定期券および介護人・付添人定期券の場合は障害者手帳等の画像をそれぞれアップロードする必要があります。なお、購入時に区間の入力欄がありますが、市電の定期券は区間を問わず全線で利用可能です。

市電を利用する際は、降車時にのみ乗務員にアプリの定期券画面を提示します。乗車時の提示は不要です。また、ICカード読み取り機へのタッチも不要です。スマートフォンの故障、紛失、充電切れ等により降車時に券面が確認できない場合は利用できません。

【図表で解説】熊本市電 「モバイル定期券」開始

なお、ICカード「でんでんnimoca」または「nimoca」での市電定期券の発売は継続されます。交通局は、今後はIC・モバイルの2種類の定期券のうち、利用しやすい方を選んで購入してほしいと話しています。