二人で88歳以上なら「フルムーン夫婦グリーンパス」 新幹線・特急グリーン車乗り放題

JRグループは、日本全国のJR線のグリーン車が乗り放題となるおトクなきっぷ「フルムーン夫婦グリーンパス」を発売しています。

特急「あずさ」「かいじ」などで運行しているJR東日本E353系電車(ちゃんこちゃんこ/写真AC)
特急「あずさ」「かいじ」などで運行しているJR東日本E353系電車(ちゃんこちゃんこ/写真AC)

お二人の年齢を合わせて88歳以上のご夫婦を対象に、鉄道ならではのゆったりとした旅を楽しめるようにと毎年発売されています。JR線の特急(新幹線を含む)・急行・快速・普通列車のグリーン車およびB寝台車が何度でも利用できます(一部グリーン車の設定がない列車もあります)。なお、新幹線「のぞみ」「みずほ」は自由席を含めて利用できません。また、BRT(バス高速輸送システム)およびJR西日本宮島フェリーも利用できます。

きっぷはお二人分が1枚となっており、記名された夫婦が同一行程で利用する場合に有効です。お二人の年齢の合計が利用開始日に88歳以上である場合のみ利用できます。有効期限別に3つの券種があり、「一般用」のほか、お二人のうちどちらかが70歳以上の場合に利用できる「シルバー用」も用意されています。「一般用」のおねだんは5日間用84,330円、7日間用104,650円、12日間用130,320円です。「シルバー用」のおねだんは5日間用79,330円、7日間用99,650円、12日間用125,320円で、一般用よりも各5,000円割安になっています(詳細は下表を参照)。

利用期間は2021年10月1日(金)〜2022年6月30日(木)の間の連続した5・7・12日です。ただし、2021年12月28日(火)〜2022年1月6日(木)、3月21日(月)〜4月5日(火)、4月27日(水)〜5月6日(金)は除外日となっており、有効期間内であっても利用できません。また、有効期間の延長もされません。

発売期間は2021年9月1日(水)〜2022年5月31日(火)で、全国のJRの主な駅、JRの旅行センターおよび主な旅行会社で発売されます。きっぷを利用する際には、年齢を証明できる公的証明書(健康保険証など)を持っている必要があります。また、「シルバー用」については購入の際にも公的証明書の提示が必要です。

【図表で解説】JRグループ 「フルムーン夫婦グリーンパス」

「フルムーン夫婦グリーンパス」は、JRと直通運転をしている他の鉄道会社の路線やJRバスでは利用できません。ただし、青い森鉄道線の「青森駅〜八戸駅間」「青森駅〜野辺地駅間」「八戸駅〜野辺地駅間」、あいの風とやま鉄道線の「高岡駅〜富山駅間」、IRいしかわ鉄道線「金沢駅〜津幡駅間」については、普通・快速列車で途中駅で下車せず通過利用する場合に限って利用できます。

グランクラス、プレミアムグリーン車、36ぷらす3グリーン車、DXグリーン、特急グリーン個室、A寝台個室、B寝台個室を利用する場合は、特急・急行料金およびそれぞれの設備に応じた料金が必要です。また、乗車整理料金やライナー券が必要な列車を利用する場合は、別に料金が必要です。なお、急行列車およびB寝台車は現在、定期列車としての運転はありません。

JRグループは、お二人の記念の旅行として、また、思い出の地を訪ねる旅行として、優雅な気分でJR線グリーン車の旅を楽しんでほしいと話しています。