JR西日本の時差通勤ポイント 9時以降に拡大 ポイントも増量 「ICOCAでジサポ」見直し

JR西日本は、時差通勤でICOCAポイントが貯まる「ICOCAでジサポ」のサービス内容を見直します。

大阪環状線で運行しているJR西日本323系電車(KUZUHA/写真AC)
大阪環状線で運行しているJR西日本323系電車(KUZUHA/写真AC)

通勤用ICOCA定期券をお持ちの方を対象に2021年4月1日から展開しているサービスですが、より多くの利用者に時差通勤に参加してもらえるよう、9月1日(水)利用分から対象時間やポイント数が見直されます(詳細は下図を参照)。実施期間は2022年3月31日(木)までです。

ICOCAポイント付与の対象となる利用は現在、対象の着駅で平日の朝「9:15〜10:30」に出場した場合と定められていますが、対象時間が「9:00〜10:30」に15分拡大されます。また、利用1回ごとに貯まるポイント数が「20ポイント」から「30ポイント」に10ポイント増加します。

ただし、毎月の付与ポイント数の上限が450ポイントに固定されます(従来は平日の日数に応じ420〜500ポイント)。また、毎月10回および15回の利用で追加加算されていたボーナスポイント(各30ポイント)は廃止されます。

比較のため、「月のうち平日に16回、対象となる時差通勤を行った場合」を例とすると、現在の仕組みで貯まるのは380ポイントですが、9月利用分からは上限の450ポイントが貯まります。対象時間帯も拡大されるため、ほとんどのケースで月ごとの付与ポイントはアップします。

対象着駅は大阪都心部33駅(大阪環状線・JRゆめ咲線・JR東西線の各駅、JR難波駅、新大阪駅〜尼崎駅間の各駅)です(路線図は下図を参照)。ただし、新大阪駅では乗換改札口を通って在来線から新幹線に乗り換える場合および、新幹線で新大阪駅に到着して在来線に乗り換えずに出場した場合はポイント対象外となります。対象の発駅は、着駅からICOCA定期券を発売できる範囲の駅です。カウント対象となるのは、平日ダイヤ運転日に、定期券区間内の駅相互間を自動改札機で入出場した利用で、のりこし精算機での精算や定期券区間外の利用は対象外です。

「ICOCAでジサポ」は、ICOCAポイントサービスにWEBサイトまたは券売機で利用登録(無料)することにより参加できます。利用登録すると、当月分の利用から集計され、翌月以降の登録は不要です。時差通勤ポイントは1か月間(1日〜末日)で集計され、翌月中に付与されます。

【路線図で解説】JR西日本 「ICOCAでジサポ」サービス内容見直し

サービス見直しに併せて、時差通勤をサポートする便利でおトクな特典も用意されます。オフピーク時間帯限定のクーポンを利用すると、大阪ステーションシティのカフェや映画館で割引またはプレゼントの特典が受けられます。駅からの二次アクセスもおトクに利用できる、駅レンタカーやレンタサイクルのオフピーク特典プランも発売されます。詳細およびクーポンの取得は、9月1日(水)以降に「ICOCAでジサポ」特設ページで案内されます。

JR西日本はそのほか、ICOCA定期券を更新または新規購入した方を対象としたキャンペーンを現在検討しているとのことです。詳細は決まり次第、改めて告知するとしています。