西鉄・筑豊電気鉄道 20日から終電繰り上げ 福岡に緊急事態宣言 おトクなきっぷも休止

西日本鉄道(西鉄)と筑豊電気鉄道は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い最終電車の繰り上げを実施します。

西鉄3000形電車(トモくん/PIXTA)
西鉄3000形電車(トモくん/PIXTA)

福岡県への緊急事態宣言の発令および福岡県からの要請を受けて実施されるもので、期間は2021年8月20日(金)から当分の間です。

西鉄電車の最終電車繰り上げは天神大牟田線(太宰府線、甘木線を含む)および貝塚線が対象で、終電時刻は通常時から最大でおおむね60分繰り上がります(主な駅の終電時刻は下表を参照)。

天神大牟田線では、西鉄福岡(天神)駅発の終電が通常ダイヤの23:35発(普通 筑紫駅行)から期間中は23:00発(急行 西鉄柳川駅行)へと35分繰り上がります。そのほか、全線にわたって深夜時間帯の列車の運転が取り止められ、終電時刻が変更となります。

貝塚線では、貝塚駅発 西鉄新宮駅行の終電が通常の0:12発から23:15発へと57分繰り上がります。西鉄新宮駅発 貝塚駅行の終電も同様に57分繰り上げとなります。なお、福岡市地下鉄も8月20日(金)から終電時刻の繰り上げを実施しますが、箱崎線の最終電車とは両方向とも連絡します。

平日は、通常の平日ダイヤから最終電車の繰り上げのみ実施され、その他の減便や始発電車の変更は行われません。

土曜・日祝日は、8月7日(土)から先行して特別ダイヤで運転されており、8月20日(金)からは特別ダイヤを基準に最終電車の繰り上げが追加で実施されます。天神大牟田線の特別ダイヤでは日中時間帯を中心に減便されているほか、朝・夕時間帯にも一部減便と時刻変更が行われています。貝塚線の特別ダイヤにおける減便は主に日中時間帯のみで、朝・夕時間帯は通常ダイヤ通りです。なお、各路線とも始発電車に変更はありません。

【時刻表で解説】西鉄 緊急事態宣言に伴い終電時刻繰り上げ

筑豊電気鉄道でも8月20日(金)から平日・土曜・日祝日ともに、おおむね30分程度の終電時刻繰り上げが実施されます。

なお、8月7日(土)から土曜・日祝日は特別ダイヤで運転しており、8月20日(金)以降も引き続き実施されます。特別ダイヤは通常の土曜・日祝日ダイヤと比較して約35%減便されているほか、始発電車の時刻も一部区間で変更されています。

【時刻表で解説】筑豊電気鉄道 緊急事態宣言に伴い終電時刻繰り上げ

西鉄ではそのほか、一部のおトクなきっぷの発売を休止します。すでに発売休止中の「鳥栖プレミアムアウトレットきっぷ」「福岡市動植物園きっぷ」「大牟田市動物園きっぷ」に加え、8月20日(金)から「太宰府・柳川観光きっぷ」「太宰府グルメ散策きっぷ」「柳川特盛きっぷ」「くるめグルメきっぷ」の発売も休止されます。

また、期間限定商品「天神・博多 乗レール買エールチケット」は緊急事態宣言の発令をもって発売終了となり、8月21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)の発売は行われません。