大雨被害 呉線の三原〜竹原間19日から代行バス 宇部線・小野田線は全線再開 JR西日本

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JR西日本は、中国地方の大雨の影響に伴う2021年8月19日(木)の運転計画を発表しました。

呉線などで運行しているJR西日本227系電車(KUZUHA/写真AC)
呉線などで運行しているJR西日本227系電車(KUZUHA/写真AC)

先日からの大雨により運転を見合わせていた芸備線の三次駅〜下深川駅間および呉線の竹原駅〜広駅間は、8月19日(木)始発列車から運転再開されます。なお、今後の雨の状況によっては速度を落としての運転や、一部列車の運休の可能性があるとしています。

呉線の三原駅〜竹原駅間については、東川トンネル上部を流れる東川の増水により安全性が確認できないため、当分の間運転見合わせとなります。8月19日(木)からはバスによる代行輸送が開始します(路線図は下図を参照)。代行バスの全区間の所要時間は約50分で途中の各駅に停車します。道路事情によりバスが遅れる場合もあります。代行バスの利用にはJRの乗車券をあらかじめ購入する必要があり、ICカードのチャージ残額での利用はできません。また、芸陽バスが運行する路線バスを代行輸送として利用することはできません。

【路線図で解説】JR西日本 呉線の三原〜竹原間 バス代行輸送

また、路盤流出被害のため復旧まで日数がかかる山陽本線の厚東駅〜厚狭駅間では、8月18日(水)からバスによる代行輸送が行われています(路線図は下図を参照)。代行バスは所要時間45分で途中の各駅に停車します。道路事情により遅れる場合もあります。また、新山口駅〜厚狭駅間の全区間を含む乗車券を8月13日(金)以前に購入した方は、同区間の山陽新幹線自由席に乗車できる代替輸送も併せて実施されています。

山陽本線で発生した路盤流出では、信号・通信を制御するケーブルも損傷したため、影響を受ける宇部線および小野田線の運転も取り止められていました。復旧作業によりケーブルの敷設が終了したため、宇部線の新山口駅〜宇部駅間および小野田線の宇部新川駅〜小野田駅間は8月19日(木)始発列車から運転が再開されます。なお、通常より短い編成で運転され、車内トイレは使用できません。また、山陽本線厚東駅〜厚狭駅間の代行バスとの接続は行われません。

【路線図で解説】JR西日本 山陽本線の厚東〜厚狭間 バス代行輸送

そのほか、山陰本線では、小田駅〜田儀駅間の沿線を走る国道9号の路面が変形しており、線路の安全が確保できないとのことです。この影響により、江南駅〜田儀駅間で終日列車の運転が取り止められ、同区間でバスによる代行輸送が行われます。また、出雲市駅〜江南駅間、田儀駅〜浜田市駅間で一部の列車の運転が取り止められます。列車と代行バスとの接続は行われません。代行バスの全区間の所要時間は約50分で、途中の小田駅に停車します。道路事情により遅れる場合もあるとしています。

また、芸備線は大雨のため、東城駅〜備後落合駅間で始発から終日列車の運転が見合わされます。同区間で代行輸送が実施されます。