台風9号 JR西日本は中国・近畿で9日計画運休 「サンダーバード」米原経由に経路変更

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JR西日本は、台風9号の接近に伴い2021年8月9日(月・休)に中国地方から近畿地方にかけて一部列車の運転を見合わせます。

特急「サンダーバード」で運行しているJR西日本683系電車(nozomi500/写真AC)
特急「サンダーバード」で運行しているJR西日本683系電車(nozomi500/写真AC)

台風の影響が予想される山口エリアでは、山陽本線(新山口駅〜下関駅間)、山陰本線(益田駅〜下関駅間、長門市駅〜仙崎駅間)および宇部線・小野田線・美祢線の全区間で始発から運転が見合わされます。運転再開見込みは早くても午後以降と予定されています。岩徳線は、大雨のため始発列車から岩国駅〜櫛ケ浜駅間で徐行運転を行うため、一部列車に遅れが発生する見込みです。また、観光列車「DLやまぐち号」「〇〇のはなし」は全区間で運休となります。

広島・岡山エリアでは、呉線の糸崎駅・三原駅〜広駅間および芸備線の備後落合駅〜三次駅間において、始発から運転を見合わせる可能性があるとしています。芸備線の東城駅〜備後落合駅間は、8月8日(日)からの大雨のため運転見合わせとなっており、運転再開の目処が立っていないとのことです。強風が見込まれる瀬戸大橋線では、特急・快速列車に運転見合わせが発生します。観光列車「etSETOra」(宮島口駅・広島駅〜尾道駅間) は往路・復路とも運転取り止めです。また、「JR宮島フェリー」は始発から運航見合わせが決定しており、再開は早くても午後以降になるとのことです。

山陰エリアでは、山陰本線の浜坂駅〜鳥取駅間が始発から16時頃まで運転見合わせとなります。鳥取駅〜米子駅間および米子駅〜益田駅間は、始発から普通列車を中心に運転され、一部の快速・普通列車は運転取り止めとなります。特急「スーパーおき」は全列車、「スーパーまつかぜ」は下り1・3・5・7・11号と上り2・4・6・8・10号がそれぞれ全区間で運休となります。特急「スーパーはくと」は下り1・3・5・7号が鳥取駅〜倉吉駅間、上り2・4・8・10・12号が倉吉駅〜鳥取駅間で部分運休となります。

北近畿エリアでは、山陰本線の福知山駅〜浜崎駅間および播但線の寺前駅〜和田前駅間で始発から運転が見合わされます。運転再開は早くても15時頃になるとのことです。特急列車では、「はまかぜ」は下り1号が大阪駅〜豊岡駅間および香住駅〜浜坂駅間、上り2号が鳥取駅〜大阪駅間、上り4号が浜坂駅〜香住駅間でそれぞれ運転見合わせとなります。特急「こうのとり」の下り1・3・9号および「きのさき」の下り1・5号が福知山駅〜城崎温泉駅間で部分運休、「こうのとり」の上り12・14号および「きのさき」の上り16・18号が城崎温泉駅〜福知山駅間で部分運休となります。

京阪神エリアでは、強風が見込まれる湖西線で始発から12時頃まで、普通列車は近江舞子駅〜近江塩津駅間、新快速列車は京都駅〜近江塩津駅間の運転が取り止められます。また、北陸本線・琵琶湖線は、一部の列車を除き12時頃まで米原駅を介した直通運転が中止され、米原駅での乗り換えが必要になります。北陸方面の特急「サンダーバード」は、下り1〜17号と上り2〜16号が通常の湖西線経由から琵琶湖線・米原駅経由に運転経路が変更され、各駅の到着には20〜40分程度の遅れが見込まれます。強風の状況によってはこれ以降の「サンダーバード」についても経路変更が発生する場合があるとしています。

そのほか、南紀方面の特急「くろしお」は、下り1・3・7・11・13・17号および上り4・6・8・12・16・20・22・26号が全区間で運休となります。

今回運転が見合わされる区間では代行輸送は行われません。また、今後の台風の進路によっては影響範囲や運転再開の時間帯が変更になる場合もあるとしています。