「etSETOra」 復路も瀬戸内海が目の前「呉線経由」 JR西日本の観光列車 10月2日から

JR西日本は、観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の復路運行ルートを2021年10月2日(土)から呉線経由に変更します。

広島駅に到着するJR西日本キロ47形7000番台気動車による観光列車「etSETOra」(KUZUHA/PIXTA)
広島駅に到着するJR西日本キロ47形7000番台気動車による観光列車「etSETOra」(KUZUHA/PIXTA)

2020年10月にデビューした「etSETOra」は、車内でスイーツや沿線のお酒、おつまみを楽しむことができる瀬戸内エリアの新しい観光列車です。列車名の「エトセトラ」はラテン語で「その他いろいろ、等々、…など」といった意味があり、「えっと」は広島弁で「たくさんの」「多くの」という意味も持っています。車両の外観は、瀬戸内海の海をイメージした「青」と、海岸線から見える波の「白」をコンセプトにしたクラシックなデザインです。内装は車両ごとに趣向を変えたフロア床が敷かれており、ボックス席やテーブル席には感染拡大防止のためパーティションが設置されています。

現在は往路(広島駅発・尾道駅行)が呉線経由、復路(尾道駅発・宮島口駅行)が山陽線経由で運転されていますが、多くの利用者から「復路でも瀬戸内海の景色を楽しみたい」という声があがっていました。要望に応えるかたちで、10月2日(土)運転分からは復路の運転ルートが呉線経由に変更されます。なお、ルート変更に伴い復路の行先は宮島口駅から広島駅に変更されます(時刻表は下表を参照)。

「etSETOra」は金・土・日・月曜および祝日を中心に運転されます。全車グリーン車指定席で、乗車券のほかに普通列車指定席グリーン券が必要です。広島駅〜尾道駅間のおねだん(運賃・料金の合計)は大人2,520円、小児1,760円です。

【路線図で解説】JR西日本 「etSETOra(エトセトラ)」の復路ルートを呉線経由に変更

往路の車内サービスとして、乗車日3日前までの事前予約で楽しめるスイーツが用意されています。広島を代表する御菓子処「旬月神楽」の和菓子または、瀬戸内や広島産の素材を使った洋菓子から選ぶことができます。宮島産のコーヒーもしくは無農薬の一番煎茶がセットになっています。

復路の車内バーカウンターでは、酒どころ広島ならではの多種多様なお酒と、こだわりのおつまみが提供され、本格的なバー空間で楽しむことができます。瀬戸内らしい柑橘が香るジントニック「SETOUCHI BLOSSOM」は、「etSETOra」だけで楽しめるオリジナルカクテルです。なお、復路の運転ルート変更に合わせて、車内サービスは見直しを予定しているとのことです。

JR西日本は、新たなetSETOraに乗って車内サービスや車窓から見える水面のきらめき、多島美の景色など、「えっと(多くの)せとうちの魅力」を感じてほしいと話しています。