大雨により山陰本線・木次線で20か所被災 JR西日本 山陰・広島・山口10日の運行情報

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JR西日本は、大雨の影響で運転を見合わせていた山陰本線について、2021年7月10日(土)は一部の区間でバスによる代行輸送を実施します。

山陰本線米子駅に停車中のキハ47形気動車(KUZUHA/写真AC)
山陰本線米子駅に停車中のキハ47形気動車(KUZUHA/写真AC)

7月7日(水)午前を中心とした山陰地方の大雨の影響により、山陰エリアの路線では複数の箇所で鉄道施設の被災が確認されています。山陰本線では、土砂崩れ7か所、冠水2か所、倒竹木2か所など計13か所で被害を受けました。木次線でも土砂崩れが5か所で発生しています。

7月9日(金)は鳥取駅〜出雲市駅間で終日運転を見合わせていた山陰本線は、7月10日(土)始発から運転を再開します。ただし、被災箇所の多い倉吉駅〜浦安駅間はバスによる代行輸送が行われます。この区間はおおむね1時間30分間隔での運転となりますが、列車との接続は考慮されません。列車による運転となる鳥取駅〜倉吉駅間および浦安駅〜米子駅間は、通常の半数程度の本数による運転となります。米子駅〜出雲市駅間は、朝時間帯の一部の列車が運休となります。

また、特急列車「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」は鳥取駅〜米子駅間が運休となりますが、その他の区間は運転される予定です。観光列車「あめつち」は運転取り止めとなります。

木次線も7月10日(土)始発から運転を再開しますが、宍道駅〜木次駅間は代行輸送となり、列車は木次駅〜備後落合駅間の折り返し運転となります。列車と代行輸送の接続は行われません。

そのほか、中国地方の大雨の影響により7月10日(土)の終日運転を見合わせる区間は、山陽本線(松永駅〜三原駅間)、呉線(三原駅〜広駅間)および山陰本線(益田駅〜長門市駅間、長門市駅〜仙崎駅間)です。観光列車「etSETOra」「〇〇のはなし」も運休となります。

7月8日(木)から9日(金)にかけてすべての路線において終日運休となった広島エリアですが、山陽本線(三原駅〜岩国駅間)、呉線(広駅〜海田市駅間)、可部線(横川駅〜あき亀山駅間)、芸備線(備後落合駅〜広島駅間)および福塩線(府中駅〜塩町駅間)は7月10日(土)始発列車から運転を再開します。

なお、一部または全区間で運転を見合わせていた私鉄・第三セクター鉄道の一畑電車、若桜鉄道および智頭急行は、7月10日(土)始発列車から全区間で通常どおり運転されます。