JR西日本 大雨の影響続く 広島地区は9日午前運休 山陰本線は鳥取〜出雲市間で終日運休

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JR西日本は、降り続く大雨の影響により、2021年7月9日(金)も中国地方の在来線の広い範囲で運転を見合わせます。

広島エリアで運行しているJR西日本227系電車(KUZUHA/写真AC)
広島エリアで運行しているJR西日本227系電車(KUZUHA/写真AC)

7月7日(水)夜からの断続的な大雨により、7月8日(木)は広島エリアの全路線および、山口エリアの一部の区間で運転が取り止められました。

広島エリアで7月9日(金)も始発から午前中の運転が取り止められるのは、山陽本線(糸崎駅〜岩国駅間)、呉線(広駅〜海田市駅間)、可部線(横川駅〜あき亀山駅間)、芸備線(備後落合駅〜広島駅間)および福塩線(府中駅〜塩町駅間)です。雨がおさまってから順次、線路点検を行うため、運転再開は早くても7月9日(金)の午後以降になると見込まれています。なお、運転再開後も通常より速度を落として運転したり、少ない本数で運転したりする場合があるとのことです。また、呉線の三原駅〜広駅間は、7月9日(金)も終日運休となります。観光列車「etSETOra」の運転も取り止められます。

山口エリアでは、山口線(益田駅〜宮野駅間)および山陰本線(益田駅〜長門市駅間)について、7月9日(金)は午前中の運転が取り止められます。また、山陽本線(岩国駅〜徳山駅間)は、列車本数を減らして運転する可能性があるとしています。

岡山・福山エリアの7月9日(金)は、山陽本線(松永駅〜三原駅間)が終日、芸備線(新見駅〜備後落合駅間)および因美線(智頭駅〜美作加茂駅間)が始発から午前中の運転が取り止めとなります。その他の岡山・福山エリアの各区間は始発列車から通常どおり運転される予定です。

7月7日(水)午前を中心とした大雨の影響で、鳥取県・島根県の山陰エリアでは7月8日(木)まで多くの路線で運転が見合わされました。

7月9日(金)も終日運休となる山陰エリアの区間は、山陰本線(鳥取駅〜出雲市駅間)および木次線(宍道駅〜備後落合駅間)です。安全が確認できた区間から順次、運転を再開しているものの、一部の区間では土砂流入などの被害を確認しており、復旧に時間を要する見込みとのことです。なお、山陰本線(浜坂駅〜鳥取駅間、出雲市駅〜益田駅間)および伯備線、境線では、7月9日(金)始発列車から通常運転が行われます。

以上の運休区間では、代行輸送は行われません。

7月9日(金)に運休が決まっている特急列車は、「スーパーいなば」(岡山駅〜鳥取駅間)、「やくも」(岡山駅〜出雲市駅間)、「スーパーまつかぜ」(鳥取駅〜米子駅・益田駅間)および「スーパーおき」(鳥取駅・米子駅〜新山口駅間)の全列車です。特急「スーパーはくと」(京都駅〜鳥取駅・倉吉駅間)は、下り13号(京都駅19:35発 鳥取駅行)のみ運転され、その他の列車は運転取り止めとなります。

第三セクターの若桜鉄道は、7月9日(金)も始発列車から運転を取り止め、今後の雨の状況を考慮しながら線路点検等を行います。安全が確認でき次第、順次運転を再開していくとしています。また、7月8日(木)まで終日運転を見合わせていた智頭急行は、7月9日(金)始発列車から全線での運転を再開します。