「ロック・イン・ジャパン」開催中止で臨時列車運休 JR東日本 常磐線特急など計40本

JR東日本は、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル) 2021」の開催中止が決まったことに伴い、臨時列車の運転を取り止めます。

特急「ときわ」に使用されるJR東日本E657系電車(nozomi500/写真AC)
特急「ときわ」に使用されるJR東日本E657系電車(nozomi500/写真AC)

日本最大の野外音楽イベントであるロック・イン・ジャパンは、国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で8月7日(土)・8日(日・祝)・9日(月・休)・14日(土)・15日(日)の5日間開催が予定されていました。しかしながら、主催者は医師会からの事実上の中止要請があったとし、全日程の開催を中止することを発表しました。

これを受けJR東日本は、観客輸送のため運転を予定していた特急列車「ときわ」号30本および普通列車10本の運転を運休することを発表しました(時刻表は下表を参照)。

【時刻表で解説】JR東日本 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」臨時列車を運休

ロック・イン・ジャパン主催者は、会場管理者や茨城県、ひたちなか市と話し合いを重ね、新型コロナウイルス感染症拡大防止を徹底することで2年ぶりの開催を目指していました。収容人数を例年の半分以下とし、例年7つあるステージ数を1つに絞り込むなど、参加者同士が密とならないための詳細な対策を準備していました。最寄駅の勝田駅における混雑緩和策として、臨時駐車場を確保してできるだけマイカーでの来場を呼びかけるなど、通常と大きく異なる開催スタイルとなることについて参加者に理解と協力を求めていました。

茨城県医師会および県下26の医師会等は7月2日(金)、主催者に対してコロナ禍での開催への懸念と危機感を伝え、中止や延期もしくは、追加の入場制限措置や会場外を含む感染防止対策を講ずるよう要請を行いました。これを受け主催者は、この要請を重く受け止めるとし、開催を断念することを7月7日(水)に発表しました。主催者は、開催1か月前のタイミングでこれ以上の対策や対応は困難であることと、地元の医療関係者の協力と理解の必要性を鑑み、中止という判断に至ったと説明しています。