気仙沼線・大船渡線BRTに3つの新駅設置 2022年春開業 気仙沼市役所前に「内湾入口」

JR東日本は、気仙沼線BRTと大船渡線BRTに合わせて3つの新駅を設置し、2022年春に開業します。

気仙沼線BRTのバス車両(りっくん_/写真AC)
気仙沼線BRTのバス車両(りっくん_/写真AC)

BRTの新駅は、宮城県気仙沼市と地域住民、交通事業者、学識経験者らが参加する地域公共交通会議によって検討された内容を受け、気仙沼市がJR東日本に対して設置を要望していました。整備されることが決まったのは、気仙沼線BRTの「大谷まち」駅(おおやまち)と「東新城」駅(ひがししんじょう)、それに大船渡線BRTの「内湾入口(八日町)」駅(ないわんいりぐち〈ようかまち〉)です。いずれも旧線路敷地に整備されたBRT専用道上に設置され、2022年春の開業が予定されています(地図は下図を参照)。

大谷まち駅(大谷海岸駅〜陸前階上駅間)は、沖ノ田川橋梁の完成とともに2021年度中に延伸予定の専用道上に設けられる新駅です。大谷地区のまちなかに位置し、西側には防災集団移転団地があります。周辺に商店や医療機関はないため、駅設置により市街地への移動需要に対応できると期待されています。工事は2021年7月頃に着手される見込みです。

東新城駅(不動の沢駅〜気仙沼駅間)は、人口が集中し、医療機関や商店が並ぶ東新城地区に設置されます。開業後はこのエリアへの通院や買い物等の移動需要が見込まれています。工事着手は10月頃の予定です。

内湾入口(八日町)駅(気仙沼駅〜鹿折唐桑駅間)は、気仙沼市役所の北側に面した専用道に開設されます。現在の市庁舎は耐震基準を満たしておらず、老朽化も進んでいるため、旧市立病院跡地に建設する新庁舎に移転することが決定しています。新駅は9月頃の工事着工が予定されており、気仙沼湾への玄関口としてまちづくりを進める上での重要な拠点と位置づけられています。今後は、庁舎移転後の跡地の活用方法を含めた周辺エリアの活性化について検討されていくものと思われます。

JR東日本は、駅設備の整備内容や運賃、時刻、ルート等の詳細について、決まり次第改めて告知するとしています。