最後の国鉄急行形電車による「観光急行」 7月4日から土日祝に運転 えちごトキめき鉄道

えちごトキめき鉄道は、国鉄形車両で「昭和の急行列車」を体験できる新しい観光列車「観光急行」の運転を開始します。

JR西日本からえちごトキめき鉄道へ移籍のため回送される413系・455系電車(mgpc64/PIXTA)
JR西日本からえちごトキめき鉄道へ移籍のため回送される413系・455系電車(mgpc64/PIXTA)

えちごトキめき鉄道がJR西日本から購入した「455系・413系」車両は、2021年3月まで七尾線で使用され、新型車両への置き換えにより運用から離脱していました。製造から50年以上を経た懐かしい車両が、気軽に鉄道旅を楽しめる急行列車として復活します。

455系は、国鉄が1965年(昭和40年)から量産した急行型電車で、北陸と関西を結ぶ急行列車などで活躍しました。老朽化で廃車が進み、現役車両は今回運行される「クハ455-701」を残すのみとなっており、「最後の国鉄急行形電車」と言える貴重な車両です。また、413系は、国鉄が1980年代に製造した電車です。急行列車の削減により用途がなくなった急行形電車の走行装置などを流用し、新造した車体と組み合わせて造られた車両です。えちごトキめき鉄道では両者を組み合わせた3両編成(455系1両+413系2両)で運転されます。

観光急行は2021年7月4日(日)からの原則として土日祝日に、日本海ひすいラインで1日2往復運転されます。運転区間は直江津駅〜市振駅間(「急行1号・2号」)および、直江津駅〜糸魚川駅間(「急行3号・4号」)です(時刻表は下表を参照)。車内でのワゴン販売や観光案内のアナウンスが行われ、見どころ付近では徐行運転のサービスも実施されます。455系には運行時に複数種のヘッドマークが装着されるとのことです。利用には乗車券のほかに急行券(大人500円・小児250円)が必要です。直江津駅および糸魚川駅の窓口で購入できる急行券は、国鉄時代を彷彿とさせる硬券で発売されます。また、観光急行車内では「車急式」と呼ばれる補充券で発売されます。

なお、455系・413系は妙高はねうまラインの快速列車としても運転されます。7月4日(日)からの土日祝日、直江津駅〜妙高高原駅間を上下各1往復します(時刻表は下表を参照)。快速列車は乗車券のみで利用できます。観光急行および快速列車とも、7月4日(日)から当分の間、全車自由席で運転されます。指定席の実施については別途告知するとのことです。

観光急行の運転開始にあわせ、えちごトキめき鉄道全線が乗り放題となるおトクなきっぷの体系が変わります(詳細は下表を参照)。6月28日(月)から新たに、土休日のみ利用できる「ホリデーツアーパス」が発売されます。普通・快速・特急列車および観光急行の普通車自由席が1日乗り降り自由で、おねだんは大人3,000円・小児1500円です。

一方、毎日利用可能な既存の「トキ鉄ツアーパス」(大人2,000円・小児1,000円)については、7月4日(日)発売分からは利用可能日が平日のみに変更されます。なお、7月3日(土)までに発売した「トキ鉄ツアーパス」は土休日にも利用できますが、観光急行を利用する場合は別途急行券が必要になります。いずれのきっぷも、「えちごトキめきリゾート雪月花」には乗車できません。発売箇所は有人駅の窓口です。

【時刻表で解説】えちごトキめき鉄道 国鉄形車両による「観光急行」運転開始

今回のデビューを記念して、7月4日(日)から「国鉄形観光急行 運行開始記念乗車券」「同記念急行券」が各2種類発売されます。おねだんは乗車券が各900円、急行券が各500円で、妙高高原駅・新井駅・上越妙高駅・高田駅・直江津駅・糸魚川駅および公式ショップで発売されます。発行枚数は各3,000枚で、なくなり次第発売終了となります。

えちごトキめき鉄道によると、秋頃から観光急行車内での飲食サービスを開始する予定としています。なお、観光急行の運転は2022年度までを予定しているとのことです。

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