日本夜景遺産を楽しむ岳南電車「夜景電車」 富士山のふもとで工場夜景と暗闇と静寂を

岳南電車は、消灯された車内から沿線の夜景を楽しめる「夜景電車」「ナイトビュープレミアムトレイン」を運転しています。

「夜景電車」にも使用される岳南電車8000形電車(HAGEO/写真AC)
「夜景電車」にも使用される岳南電車8000形電車(HAGEO/写真AC)

製紙工場をはじめとする富士市の工業地帯を走る岳南電車は、駅舎や車両の光景、車内から望む景観の魅力が評価され「日本夜景遺産」に認定されています。運転開始からまもなく7年目を迎える「夜景電車」は、2両編成の定期列車のうち1両の車内照明を消灯し、「夜景観光士」の資格を持つ乗務員が沿線案内を行いながら吉原駅〜岳南江尾駅間9.2kmを往復する企画です。座席は自由席なので、車内ガイドを聞きながら左右に席を移動して車窓からの夜景を楽しむことができます。

運転日は2021年6月5日(土)・26日(土)、7月10日(土)、8月7日(土)・14日(土)・28日(土)です。吉原駅を18:41に発車する「1号」と、19:43に発車する「2号」の1日2往復運転されます(ただし、6月26日(土)と8月28日(土)は1号のみ、7月10日(土)は2号のみ運転、運転日カレンダー・時刻表・詳細情報は下図を参照)。各駅に停車するので、お好きな駅で降車することもできます(途中乗車はできません)。

乗車料金は大人1,000円、小児500円です。1日フリー乗車券として使用できる「光る切符」(大人用のみ、小児用は通常の硬券のフリー乗車券)とミネラルウォーター、夜景電車乗車証明書がセットになっています。2便運転日は、上記の料金で1号から2号に引き続き乗車することができます。集合場所は岳南電車吉原駅で、受付時間は1号が17:30〜18:30、2号が17:30〜19:30(ただし7月10日(土)は18:30〜19:30)となっています。定員は35名で、事前予約がないと利用できない場合があります。

定期列車を使用した気軽に利用できる元祖「夜景電車」以外に、事前予約制のツアー形式で行われる特別プログラムの夜景電車「ナイトビュープレミアムトレイン」も運転されます。車内のすべての照明が消灯され、紙灯籠の灯りのみが揺れる貸切電車が吉原駅〜岳南江尾駅を1往復します。座席は全車指定席で、ゆったりと座れる4人掛けクロスシートを備えた9000形車両が使用されます。

かつて貨物輸送に使用された電気機関車が留置されている岳南富士岡駅、製紙工場に囲まれた静寂な暗闇の鉄道夜景スポット比奈駅に途中停車し、下車して撮影などを行うことができます。岳南江尾駅では、2021年3月に完成したユニバーサルトイレでトイレ休憩ができるほか、レトロな駅舎撮影や観光士の構内ガイドを楽しむことができます。そのほか、工場夜景スポットやライトアップ箇所では減速・徐行運転が行われ、特別ダイヤならではおもてなしで沿線夜景を存分に味わうことができます。

運転日は6月19日(土)、7月3日(土)・17日(土)・31日(土)および8月21日(土)で、各日の募集定員は35名(最少催行人数20名)となっています。7月3日(土)は七夕企画が予定されているほか、8月21日(土)は「静岡県民の日」を記念して“ちょっぴりプレゼント”が用意されるとのことです。

ツアー料金は大人3,500円、小児2,500円です。プレミアムトレイン限定の往復乗車券と、当日または翌日に利用できる1日フリー乗車券「光る切符」が付属しています(大人用のみ、小児用は通常の硬券のフリー乗車券)。また、「岳ちゃんクーポン」1,000円分が付いており、岳南電車吉原駅売店で飲み物や軽食、お土産、岳南電車グッズなどの購入に利用することができます(ただし、6月19日(土)は駅弁「いわしらす重」がセットされ、クーポンは付属しません)。そのほか、岳南電車オリジナルの鰹節スナック「ナイトバリ勝男クン。富士つけナポリタン味」、ミネラルウォーターもセットになっています。

【時刻表で解説】岳南電車 「夜景電車」「ナイトビュープレミアムトレイン」

「夜景電車」「プレミアムトレイン」とも、乗車予約は電話でのみ受け付けています。9時〜17時の間に平日は岳南電車本社(0545-53-5111)、土休日は吉原駅(0545-33-0510)まで。

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