AIRDOとソラシドエアが共同持株会社設立へ マイル相互交換や航空券プレゼント企画も

AIRDO(エア・ドゥ)とソラシドエアは、2022年10月をめどに共同持株会社の設立を目指すことで合意しました。

羽田空港滑走路のAIRDO ボーイング737-700型機(Katsumi/TOKYO STUDIO)
羽田空港滑走路のAIRDO ボーイング737-700型機(Katsumi/TOKYO STUDIO)

両社は各取締役会の決議を経て、共同持株会社の設立に関する「基本合意書」を2021年5月31日(月)に締結しました。今後、共同持株会社設立に向けての準備が進められ、2022年6月の各社株主総会で計画の承認が得られた前提で、2022年10月をめどに株式移転により共同持株会社が設立されます。両社の株主はすべて共同持株会社の株主となります(詳細は下図を参照)。株式移転比率や共同持株会社の社名などの詳細については、今後の両社の話し合いで定めるとしています。「AIRDO」「ソラシドエア」の固有ブランドや、それぞれの航空運送事業許可は維持されます。

地域社会への貢献を理念に掲げた「北海道の翼」AIRDOと「九州・沖縄の翼」ソラシドエアは、これまで業務提携により協力関係を築いてきました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大による航空需要の大幅減少により、「かつて経験したことのない極めて厳しい状況に直面」しているとのことです。また、働き方の変化など新しい生活様式の定着により、「両社の事業展開にも大きな変革が求められている」としています。大きく損なわれた財務状況を早期に立て直すため、共同持株会社の設立を通して両社の人材や施設等を効率的に活用し、スケールメリットを発揮して強固な経営基盤を築いていくことが決断されました。

共同持株会社の設立後、両社はその傘下の航空事業会社となりますが、「北海道の翼」「九州・沖縄の翼」のそれぞれの理念を変えず、独立した経営が行われます。両社の提携・協力関係を深化させつつ、それぞれが切磋琢磨して企業価値を高め、付加価値を向上させながら持続的な成長を目指すとしています。コスト削減や収益拡大への取り組みにより財務体質を強化することで、地方路線のネットワークをしっかり維持していくとのことです。

【図表で解説】AIRDO・ソラシドエア 共同持株会社の設立で合意

両社は協業事業の一環として、AIRDOおよびソラシドエアの各Webサイトに共同で「ふたつの翼で全国を旅しよう」特設サイトを開設しました。また、北海道と九州・沖縄の旅をより気軽に楽しんでもらえるよう、2021年7月1日(木)から2つのキャンペーンを実施します。

「移行で行こう! ポイント&マイル相互交換キャンペーン」は、「AIRDOポイント」と「ソラシドエアのマイル」が期間限定で相互に移行できるキャンペーンです。7月1日(木)に受付が開始され、2022年3月31日(木)まで実施されます。キャンペーンの利用は、「My AIRDO」および「ソラシド スマイルクラブ」に同一名義で会員登録していることが条件となります。

「ふたつの翼 乗って当てよう 航空券キャンペーン」は、2021年7月1日(木)~9月30日(木)の期間中にAIRDOまたはソラシドエアに搭乗し、エントリーした方を対象に抽選で100名に航空券がプレゼントされるキャンペーンです。AIRDOに搭乗した方にはソラシドエアの往復航空券が、ソラシドエアに搭乗した方にはAIRDOの往復航空券が、それぞれ50名に抽選で当たります。エントリーの締切は10月10日(日)です。

各キャンペーンの詳細は特設サイトで6月下旬頃に案内するとのことです。両社は、業務提携下で検討しているこのほかの協業についても、共同持株会社の設立を待たずに進め、実行していくとしています。