JR西日本が緊急事態宣言で昼間の新快速ほか減便 大阪環状線の終電はさらに繰り上げ

緊急事態宣言を受けJR西日本は、大阪環状線で終電時刻を繰り上げるとともに、昼間時間帯の一部の普通列車について運転を取り止めます。

「大和路快速」で使用されるJR西日本221系電車(真明/写真AC)
「大和路快速」で使用されるJR西日本221系電車(真明/写真AC)

京都府・大阪府・兵庫県を対象とした緊急事態宣言の発令および、自治体からの要請等に伴い実施されます。

大阪環状線では、大阪駅・天王寺駅をおおむね0時以降に発車する列車4本の運転が取り止められます。期間は4月28日(水)から緊急事態宣言解除までの間の平日です。大阪環状線内回りでは大阪駅0:11発・普通天王寺駅行と、天王寺駅0:04発・普通大阪駅行が運転取り止めとなります。外回りでは大阪駅0:15発・普通京橋駅行と、天王寺駅0:04発・普通大阪駅行が運転取り止めとなります。これにより、終電時刻は各駅で6分〜17分程度繰り上げとなります(時刻表は下表を参照)。

【時刻表で解説】JR西日本 大阪環状線の終電繰り上げ

それに加えて、近畿エリアの一部の普通列車についても運転が取り止められます。5月1日(土)から緊急事態宣言解除まで一部の列車が運転取り止めとなるのは、大阪環状線・JRゆめ咲線(毎日)および琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(平日のみ)です(詳細は下表を参照)。

大阪環状線・JRゆめ咲線では、おおむね10時〜15時の大和路快速・普通列車が減便となり、この時間帯の運転率は大阪環状線で約80%、JRゆめ咲線で約50%となります。

琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線では、野洲駅〜姫路駅間でおおむね10時〜15時の新快速列車上下各5本が運休となります(運転率約75%)。この中には有料座席サービス「Aシート」を連結した列車上下各1本も含まれています(下り野洲駅発11:59「新快速1号」、上り姫路駅発8:40「新快速2号」)。これらの列車の「Aシート」の指定券をお持ちの方は、無手数料で払い戻しを行うとしています。

【図表で解説】JR西日本 昼間時間帯の一部普通列車の運転取り止め

JR西日本では、2021年3月13日(土)のダイヤ改正において近畿エリア主要路線で48本の列車削減を行い、最大30分の最終列車の時刻繰り上げを実施しました。また、在来線特急については、ゴールデンウィーク期間中の一部列車の運転がすでに取り止められ、期間中の1日平均列車本数は2019年比で84%となっています。

今回は、それらに加えて追加で実施される措置となります。「JRおでかけネット」内の時刻・運賃検索「マイダイヤ」や、JR西日本ネット予約「e5489(いーごよやく)」をはじめとしたネットでの経路検索サービスには、今回の運転取り止めの情報は反映されないので注意するよう呼びかけています。