【特集】東急の定期券利用者向けサブスク「TuyTuy」 何ができるサービス? おトクなの?

東急電鉄は、定期券利用者限定の新たなサブスクリプション型サービス「TuyTuy」(ツイツイ)の実証実験を開始します。

東急東横線自由が丘駅〜田園調布駅間を走る5050系電車(しろかね/写真AC)
東急東横線自由が丘駅〜田園調布駅間を走る5050系電車(しろかね/写真AC)

誰が使えるの?

このサービスは、定期券保有の新たな付加価値を創造することを目的に、2021年5月12日(木)〜7月31日(水)の約3か月間にわたり実験的に提供されるものです。東急線区間を含むPASMO定期券をお持ちの方なら誰でも利用できる、月額制のサブスクリプション型サービスです。通勤定期券・通学定期券とも対象で、モバイルPASMO、Apple PayのPASMO、一体型PASMOの定期券でも利用可能です。世田谷線定期券も利用対象です。磁気定期券や、Suicaによる東急線との連絡定期券などは対象外となります。

ちなみに、サービス名称の「TuyTuy」は、「わざわざ」ではなく「ついつい」利用したくなる、魅力的かつ利便性の高いサービスでありたいという思いが込められているそうです。

利用するにはまず、TuyTuyの「LINE」公式アカウントを友だち追加します。PASMO情報などを登録し、利用料金を決済すると、毎月各種サービスのクーポンコードが配布されます。利用したい各サービスに各自で登録し、利用時にクーポンコードを入力することで、一定回数無料や割引などのTuyTuy限定特典が受けられる仕組みです。なお、TuyTuyへの申込時点で有効なPASMO定期券が手元にある必要があります。

TuyTuyに申し込んだタイミングで、同じ月内に利用可能なクーポンコードが付与されます。ただし、4月14日(水)〜5月31日(月)に申し込んだ場合は、5月12日(水)〜31日(月)に利用可能なクーポンが発行されます。5月分および6月分のTuyTuy利用料は無料です。7月分の利用料は500円で、クレジットカード決済による有料会員登録を完了すると利用可能となります。

どんなサービスが使えるの?

5月〜7月の3か月間は第1期の実証実験として、6つのサービスが提供されます(詳細は下図を参照)。

【図表で解説】東急電鉄 PASMO定期券所持者向けサブスク「TuyTuy」

モバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」(東京電力エナジーパートナー提供)は、スマートフォンやタブレットのモバイル充電器を必要な場所で借りて、どこで返してもOKのサービスです。スタンドは首都圏を中心に約2,300か所、東急線でも各駅に順次設置中です(4月14日現在、全97駅中54駅)。TuyTuyユーザーはLINEでの利用により期間中何度でも使い放題となります(同時にレンタルできるバッテリーは1台までで、翌日24時までに返却する必要があります)。

電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」(Luup提供)は、「徒歩だと少し遠いな」と感じる場所へ、キックボードと同じサイズの小型電動アシスト自転車で気軽に移動できるサービスです。首都圏に約300ポートが用意されており、東急線沿線では渋谷駅東口地下駐輪場、東急ストア中目黒本店やファミリーマート、ローソンの複数店舗で借りることができます。TuyTuy特典として、1回につき30分までの乗車で月5回まで利用が可能になります。

傘シェアリングサービス「アイカサ」(Nature Innovation Group提供)は、雨の日の移動に助かる丈夫なレンタル傘をどこでも借りられ、好きなところで返せるサービスです。スポットは全国850か所にあり、東急線沿線では東横線・田園都市線の各駅に順次設置中です。TuyTuyに登録すると、1か月に何時間でも何度でも、同時に2本まで使い放題です。

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