黒部峡谷トロッコ電車が20日運転開始 「夏休み小学生無料」など創立50周年割引企画も

黒部峡谷鉄道は2021年4月20日(火)から今シーズンの営業運転を開始し、創立50周年を記念して「夏休みこどもデー」などの割引企画を実施します。

猫又駅で行き違い待ちをする黒部峡谷トロッコ電車(ジョーナカ/写真AC)
猫又駅で行き違い待ちをする黒部峡谷トロッコ電車(ジョーナカ/写真AC)

2021年度の黒部峡谷トロッコ電車は、4月20日(火)から宇奈月駅〜笹平駅間の一部区間で営業運転を開始します。5月4日(火・祝)からは運転区間を鐘釣駅まで延長し、5月11日(火)以降は11月30日(火)まで、宇奈月駅〜欅平駅間の全区間で運転が行われます(路線図は下図を参照)。黒部峡谷鉄道公式サイトおよび電話による乗車予約を受け付けています。なお、新型コロナウイルス感染症対策としてなるべく距離をとって着席できるよう、当分の間は定員を8割程度に縮小されます。

1971年に黒部峡谷鉄道の会社が設立されてから50周年となるのを記念して、運賃の各種割引企画が行われます。7月22日(木・祝)〜8月12日(木)および8月19日(木)〜31日(火)には「夏休みこどもデー」が実施されます。小学生(6歳以上12歳未満)は宇奈月駅〜鐘釣駅・欅平駅間の往復乗車券が無料となるほか、通常は別料金となるリラックス車両券、特別車両券も無料になります。家族でトロッコ電車に乗って大自然を満喫し、黒部峡谷の歴史やジオパークを学ぶ一日は、夏休みの楽しい思い出となりそうです。

5月11日(火)〜7月21日(水)は「北信越デー」として、北信越5県(富山・石川・福井・新潟・長野)にお住まいの方を対象に、宇奈月駅〜欅平駅間の往復乗車券が3割引となります(大人・小児とも)。また、9月1日(水)〜10月29日(金)の平日限定で、60歳以上の方は宇奈月駅〜欅平駅間の往復乗車券が3割引となる「シニアデー」も開催予定です。

【路線図で解説】黒部峡谷トロッコ電車 2021年度の運転開始

そのほかの創立50周年記念事業として、開業当時の木製のきっぷをモチーフに作られたヒノキ製の乗車券と、過去に使用していた硬券乗車券(3枚組)がセットになった記念乗車券セットが発売されます。さらに、創立記念ロゴ入りヘッドマーク付き列車の運転や、歴代の黒部峡谷トロッコ電車のポスターの展示会などの企画も用意されています。