【運行情報】函館本線の倶知安〜然別間が運転見合わせ 斜面崩壊で復旧まで2週間以上

この記事は過去の情報が基準となっているため、内容が古くなっている可能性があります。

線路脇の斜面崩落の影響により、JR北海道は函館本線の倶知安駅〜然別駅間で当分の間運転を見合わせると発表しました。

函館本線(山線)の普通列車に使用されるJR北海道H100形気動車(中村 昌寛/写真AC)
函館本線(山線)の普通列車に使用されるJR北海道H100形気動車(中村 昌寛/写真AC)

函館本線小沢駅〜銀山駅間の線路脇の斜面において、幅約20m、斜面長約25mにわたり土砂が崩壊している箇所が確認されました。JR北海道によると、斜面の点検をしていた社員が2021年3月31日(水)11:25頃に最初に発見し、その後、現地を詳細に調査した結果、崩壊の全容が明らかになったとのことです。雪解け水の影響を受けて、斜面が不安定になったことが原因と考えられています。

この影響に伴い、函館本線は倶知安駅〜然別駅間で運転を見合わせ、バスによる代行輸送を実施しています(路線図は下図を参照)。4月2日(金)〜7日(水)の運転計画が発表されており、それによると代行バスは倶知安駅〜然別駅(一部は余市駅・小樽駅)間に下り8本・上り7本が運転されます。倶知安駅からの代行バスの所要時間目安は、然別駅まで約50分、余市駅まで約70分、小樽駅まで約100分となっています。下り倶知安駅発の代行バスは、然別駅または余市駅で小樽方面行列車との接続を行うため、小樽駅の到着が通常より遅くなります。そのため、小樽駅で通常どおりの接続ができないので注意を呼びかけています。例えば、倶知安駅21:40発の小樽駅行代行バスは、通常ダイヤで接続する小樽駅23:10発の岩見沢駅行最終列車に乗り換えることができません。

【路線図で解説】函館本線 小沢〜銀山間の斜面崩壊に伴う影響

4月2日(金)から復旧作業に着手していますが、作業完了および安全確認までには相応の時間がかかり、現時点では運転見合わせ期間は少なくとも2週間を想定しているとのことです。JR北海道は、斜面の高い位置にある土砂を除去する必要があるものの、雪解け水を含んだ土砂のため作業性が悪く、また、付近に道路がないため効率的な作業が難しい状況と説明しています。運転再開時期については改めて告知するとのことです。