長崎電気軌道が現金での乗り換えを3月末で終了 「nimoca」などICカードはOK

長崎電気軌道は、2021年3月31日(水)をもって「乗換券」の発行を廃止し、現金等での乗り換えの取り扱いを終了します。

長崎電気軌道211形電車
長崎電気軌道211形電車

原則として1乗車ごとに運賃を収受している長崎電気軌道ですが、「新地中華街」電停および「市民会館」電停においては、指定された方面への乗り換え乗車が認められています(下図を参照)。現金等で利用する場合は、1回目の電車の降車時に運賃を支払い、乗務員から「乗換券」を受け取ります。2回目の電車では、運賃箱に「乗換券」のみを入れて降車できます。

長崎電気軌道では、2020年3月22日に「nimoca」(全国相互利用可能な交通系ICカードを含む)のサービスを開始しています。ICカードの普及が進んできたことから、現金等での利用による「乗換券」の発行を2021年3月31日(水)を最後に終了すると告知しています。

ICカード利用の場合、乗降時にカードリーダーにICカードをタッチすることで、乗り換えが有効な電停においては乗り換えが自動的に適用されます。このICカードによる乗り換え制度は、4月以降も引き続き利用可能です。ただし、1回目の降車から2回目の乗車までが30分を超えた場合は乗り換えとみなされず、2回目の電車の降車時に再び運賃が引き落とされます。

そのほか、1枚のICカードで2人以上の運賃を精算する場合、残額不足により2枚以上のICカードを併用する場合、大人用カードで小児運賃を精算する場合なども乗り換え対象外となります。また、ICカードを利用して「新地中華街」電停と「市民会館」電停の両方で連続して乗り換えた場合、3回目の電車は乗り換え対象とならず、通常運賃が必要となります。

【路線図で解説】長崎電気軌道 新地中華街・市民会館での乗り換え

長崎電気軌道では、1人1枚ずつICカードを持って乗車すること、小児運賃や障害者運賃でICカードを利用する場合には事前に窓口で登録をすることを呼びかけています。