【特集】相鉄線は早朝から深夜まで全面刷新 3月13日ダイヤ改正(終電時刻表付き)

相鉄線は2021年3月13日(土)のダイヤ改正で終電時刻が繰り上がり、朝夕の通勤時間帯や日中も含めて終日で運行パターンが見直されます。

相模鉄道8000系電車

ダイヤ改正による終電時刻の見直しについては事前に告知されていましたが、このたびの相模鉄道の発表により、全容はほぼ終日にわたる大幅な改正であることが明らかになりました。

朝ラッシュ時は海老名発・横浜行を再び強化

新ダイヤでは、平日朝通勤時間帯の上り列車において、運転パターンが大きく変わります(下表を参照)。

海老名駅を7時台に出発する相鉄本線上り列車のうち、現行ダイヤで3本運行されている各駅停車は3月13日(土)ダイヤ改正以降、特急横浜行2本と急行横浜行1本に置き換えられます。相鉄JR直通線の開通日である2019年11月30日のダイヤ改正において、本線の朝通勤時間帯に各停が追加されましたが、わずか1年あまりで消滅することになります。今回、横浜駅行の速達列車が強化される背景には、従来ルートの横浜方面への需要がやはり根強く、混雑に偏りが生じていたものと思われます。

海老名駅発・新宿方面行のJR直通特急に関しては本数は現行ダイヤと変わりません。二俣川駅または西谷駅で乗り換えると、後の列車よりも横浜駅に早く着くことができます。なお、海老名駅を7〜8時台に発車するJR直通列車のうち、2本が新宿駅行から池袋駅行に、1本が赤羽駅行から池袋駅行に行先が変更されます。

いずみ野線は、朝通勤時間帯はいずみ野線各駅に停車する通勤急行と各停による運行となります。主要駅のみ停車の通勤特急は、前後のオフピーク時間帯に時刻変更されます。いずみ野駅での待ち合わせがなくなり、各駅とも列車が均等な間隔で来るようになります。なお、通勤急行に乗車すると、二俣川駅でJR直通特急に乗り換えることができます。

追加のトピックとして、朝通勤時間帯より少し早い時間帯に設定されている大和駅始発(6:43・7:09発)の横浜駅行各駅停車2本については、ダイヤ改正により運転取り止めとなります。

【図表で解説】相鉄線 朝通勤時間帯 上り列車の運転パターン比較

日中は列車種別を大胆に整理

2019年11月30日に相鉄JR直通線が営業運転を開始して以降、相鉄線の日中時間帯にはさまざまな運転系統が入り乱れていました。3月13日(土)ダイヤ改正により、平日・土休日ともスッキリ整理され覚えやすいダイヤになります(下表を参照)。

まず、JR直通列車について、現行ダイヤでは相鉄線内特急と各停の2種類の列車が交互に運行されていますが、ダイヤ改正以降は各停に統一されます。

本線の横浜駅〜海老名駅間には現在、特急・急行・快速・各停の4種別の列車が設定されていますが、改正後は1時間あたり2本の特急と4本の快速の2種類に集約されます。急行および各停は運転されなくなり、全体の本数は8本から6本へと減少します。

また、いずみ野線は、1時間あたり6本運転される横浜駅〜湘南台駅間の各停で統一されます。2019年11月の改正によりいずみ野線特急が取り止められ、今回は快速の設定もなくなります。

上下線とも、列車どうしの接続パターンが固定化されます。本線特急および快速は、二俣川駅でいずみ野線各停と接続します。また、JR直通の各停は、西谷駅で本線特急、二俣川駅でいずみ野線各停と乗り換えることができます。わかりやすさの点では大幅に改善されますが、特急の減少と急行の廃止により、横浜駅〜海老名駅間の所要時間が増えることはマイナスポイントです。

【図表で解説】相鉄線 日中時間帯 運転パターン比較

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