「志摩マリンランド」が3月末で営業休止 マンボウで有名な近鉄賢島駅前の水族館

近鉄志摩線賢島駅のすぐそばにある水族館「志摩マリンランド」(三重県志摩市)が、2021年3月31日(水)をもって51年間の歴史に幕を閉じます。

マンボウの飼育で有名な「志摩マリンランド」(写真: Katsumi / WTM編集部)
マンボウの飼育で有名な「志摩マリンランド」(写真: Katsumi / WTM編集部)

営業休止は運営会社の近鉄レジャーサービスと、施設を所有する近畿日本鉄道が発表しました。

志摩マリンランドは1970年に開館して以来、多様な海洋生物の飼育・展示を続け、志摩エリアを代表する観光スポットとして親しまれてきました。全長3mもあるマンボウがゆうゆうと泳ぐ「マンボウ館」は特に人気で、2016年にリニューアルオープンした際にエントランスに設置された、大きなマンボウのモニュメントも話題になりました。

発表によると、建物や設備の老朽化が著しく維持管理が困難になったとのことです。飼育されている動物類については営業休止後も飼育を続け、複数の施設に対して受け入れを依頼する話し合いを行うとしています。

志摩マリンランドは2016年度には16万4千人の来場があったとのことですが、その後は年々減少を続けています。50周年を迎えた2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、来場者数は10万4千人にとどまると近鉄レジャーサービスは予想しています。