【特集】九州新幹線と「ソニック」など削減 JR九州3月13日見直し(新幹線・特急篇)

大分〜延岡間「にちりん」は日中2時間おきに

大分駅〜宮崎空港駅間の特急「にちりん」についても本数が見直されます。3月13日(土)からは日中時間帯の「にちりん」のうち2本が運転取り止め、2本が延岡駅〜宮崎空港駅間運転の「ひゅうが」に置き換えられます。

2020年11月1日以降、延岡駅〜宮崎空港駅間に運転区間が縮小されている「にちりん」4本については、3月13日(土)以降もそのままの区間で運転され、列車名は「ひゅうが」に変更されます。ただし、利用が見込まれる日には「にちりん」の名称に戻され、大分駅〜宮崎空港駅間の運転に拡大されるとのことです。

大分駅〜延岡駅間で日中時間帯の特急列車は現行1時間に1本運転されていますが、上記の見直しにより2時間に1本の運転となります。また、夕方から夜間にかけての「ひゅうが」2本も運転取り止めとなります。区間別の減便本数は、大分駅〜延岡駅間が8本減、延岡駅〜宮崎駅間は4本減という内訳になります。

特急「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」に使用されるJR九州787系電車
特急「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」に使用されるJR九州787系電車

そのほか、上り「にちりん2号」は門川駅に平日のみ臨時停車していますが、3月13日(土)からは毎日停車するようになります。また、一部の「ひゅうが」が停車している日向住吉駅については、停車駅見直しにより通過となります。

【図表で解説】JR九州 3月13日ダイヤ見直し 特急「にちりん」「ひゅうが」

宮崎駅以南の日豊本線を運行する特急「きりしま」については、宮崎駅〜鹿児島中央駅間を運転する2本と、宮崎駅〜都城駅・西都城駅間運転の2本が削減されます。早朝の上り「きりしま102号」廃止による利便性低下を緩和するため、鹿児島中央駅発・宮崎駅行の「きりしま2号」は運転時刻が調整され、三股駅・山之口駅・田野駅にも停車するようになります。

【図表で解説】JR九州 3月13日ダイヤ見直し 特急「きりしま」

長崎本線「かもめ」は小幅な見直しに

長崎本線の特急「かもめ」は、3月13日(土)から1本が運転を終了します。また、3本が定期列車から臨時列車に変更され、多客時のみの運転となります(うち2本は2020年11月1日から運休中)。博多駅〜長崎駅間の特急列車は一日あたり48本から44本に減少となりますが、1時間に1本以上の運転頻度は維持されます。

特急「かもめ」などに使用されるJR九州885系電車
特急「かもめ」などに使用されるJR九州885系電車

また、博多駅〜佐賀駅間で区間運転を行っている「かもめ」や、佐世保線の「みどり」「ハウステンボス」については、本数の見直しが行われません。一部を除いて現状を維持しているのは、2022年秋に九州新幹線西ルートの暫定開業(武雄温泉駅〜長崎駅間)が控えていることが関係しているかも知れません。

【図表で解説】JR九州 3月13日ダイヤ見直し 特急「かもめ」

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