【速報】臨時快速「ムーンライトながら」が正式に終焉 夜行列車の使命薄れ

JR東日本とJR東海は、東京駅〜大垣駅(岐阜県)間を運行する臨時快速列車「ムーンライトながら」号について、運転を終了すると正式に発表しました。

臨時快速「ムーンライトながら」号に使用されていたJR東日本185系電車
臨時快速「ムーンライトながら」号に使用されていたJR東日本185系電車

「ムーンライトながら」号は、春・夏・冬休みの「青春18きっぷ」発売シーズンに合わせて運行されていた、東海道本線の東京駅〜大垣駅間を結ぶ夜行の快速列車です。高崎線・上越線・信越本線の「ムーンライトえちご」号、中央本線・大糸線の「ムーンライト信州」号が相次いで運行を休止し、国内の夜行快速列車としては事実上唯一の存在となっていました。「ムーンライトながら」号は、2020年3月29日始発の列車を最後に現在まで運転されておらず、このまま復活することなく廃止となります。

JR東日本とJR東海が発表した「春の増発列車」に関する報道発表の中で、廃止の理由として「お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたこと」、ならびに「使用している車両の老朽化」を挙げています。

快速「ムーンライトながら」号の乗車位置案内版
快速「ムーンライトながら」号の乗車位置案内版

かつて東海道本線の東京駅〜大垣駅間には、通称「大垣夜行」と呼ばれる急行型車両を用いた列車が毎日運行されていました。しかしながら、通勤客と長距離客が区別なく乗車するため混雑が激しく、座席を確保できない乗客が通路を専有するなどの問題を抱えていました。

これを置き換えるかたちで、全車指定席の快速「ムーンライトながら」号が1996年から運行を開始しました。JR東海の当時の新型特急車両373系が使用され、リクライニングシートや、4人掛けの「コンパートメント席」を備える意欲的な夜行列車として話題になりました。当初は指定席券が発売と同時に売り切れるほど人気を博しましたが、料金の安い夜行高速バスが台頭し、徐々に競争力を失っていきました。

2009年からは多客期のみ運転の臨時列車となり、使用車両も国鉄時代に製造されたJR東日本所有の特急型車両に変更されています。その後は運転される日数が年を追うごとにに減少し、2020年夏季からは新型コロナウイルス感染症の影響もあり運転が見合わされていました。

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