【特集】JR西日本和歌山エリア3月13日ダイヤ改正 227系投入で全県ICOCAエリアに

「パンダくろしお」が観光に便利な時刻に

JR西日本と和歌山・アドベンチャーワールドとのコラボレーション企画として、ラッピングトレイン「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」「パンダくろしお『サステナブル Smile トレイン』」が運行されています。この車両を使用する特急「くろしお」の運転時刻が変わります。

「パンダくろしお」の運用が変わり観光に便利な時間帯に
「パンダくろしお」の運用が変わり観光に便利な時間帯に

現行ダイヤでは上り「くろしお」3号(新大阪駅9:03発・白浜駅行/平日時刻)が毎日「パンダくろしお」で運転されていますが、3月13日(土)ダイヤ改正以降、「パンダくろしお」は「くろしお」1号(新大阪駅7:33発・新宮駅行)に変更されます。白浜駅の到着時刻は現行の11:37から改正後は10:10となり、ゆったりと観光を楽しめるようになります。

また、同じく毎日「パンダくろしお」で運転されている下り「くろしお」26号は、始発駅が白浜駅から新宮駅に変更されます(改正後は新宮駅13:29発)。これにより、串本や勝浦、新宮といった観光地にも「パンダくろしお」で訪れやすくなります。

上記のほか、「くろしお」4・25号についても「パンダくろしお」で運転されます。また、その他の「くろしお」号についても「パンダくろしお」で運転される場合があります。JR西日本は、「パンダくろしお」の運転時刻を確認できる専用サイトを開設しています。

【時刻表で解説】「パンダくろしお」運転時刻(3/13〜)

箕島駅など4駅に停車する「くろしお」拡大

新大阪駅〜白浜駅間運転のすべての特急「くろしお」が3月13日(土)から箕島駅、藤並駅、湯浅駅および南部駅の4駅に停車するようになります。新たに4駅に停車するようになるのは、上り「くろしお」9・15号、下り「くろしお」20・24・28・32号です(15号は金・土・日・祝日運転)。このうち「くろしお」20・24号は、現行の新宮駅始発から白浜駅始発に変更となります。

なお、現行ダイヤで南部駅・湯浅駅・藤並駅・箕島駅に停車している下り「くろしお」22・26号については、始発駅が白浜駅から新宮駅に変更され、左記4駅は通過となります。

箕島駅・藤並駅・湯浅駅・南部駅に停車する特急「くろしお」が増加
箕島駅・藤並駅・湯浅駅・南部駅に停車する特急「くろしお」が増加

今回の和歌山エリアのダイヤ改正では、利用状況に合わせた運転縮小などが行われる一方、ICOCAエリアの拡大、「くろしお」の停車駅拡大など、利便性を高める施策も同時に行われます。特に「パンダくろしお」の運用変更は、小さな変化ですが観光集客を後押しするパワーを秘めていると思われます。あとは新型コロナウイルス感染症が収束し、観光が再び盛り上がる日が来ることを待つのみと言ったところでしょう。