近鉄が初詣きっぷを大幅縮小 「阪神・近鉄新春1dayチケット」は発売

近畿日本鉄道と阪神電気鉄道は、新春のお出かけに便利な1日乗り放題きっぷ「阪神・近鉄新春1dayチケット」を発売しています。

近鉄線にも乗り入れる阪神1000系電車
近鉄線にも乗り入れる阪神1000系電車

2021年1月1日(金・祝)〜1月11日(月・祝)までのお好きな1日、阪神電車全線(神戸高速線を含む)と、近鉄電車の大阪難波駅〜近鉄奈良駅間、それに生駒ケーブル(鳥居前駅〜宝山寺駅間)が乗り放題となります。近鉄特急を利用する場合は、別に特急券を購入する必要があります。阪神、近鉄とも大晦日の終夜運転は行わないため、利用開始は1月1日(金・祝)始発からとなります。

お値段は大人1,600円、子ども800円です。2020年12月1日(火)〜2021年1月11日(月・祝)までで、枚数限定で発売しています。近鉄の発売箇所は大阪難波・大阪上本町・鶴橋・布施・東花園・生駒・学園前・大和西大寺・近鉄奈良の各駅の特急券発売窓口です。阪神の発売箇所は大阪梅田・尼崎・甲子園・御影・神戸三宮の各駅長室および各駅改札口、阪神電車サービスセンター(神戸三宮)です。神戸高速線では新開地駅長室および改札口、西元町・高速神戸・大開・高速長田の各駅改札口で発売しています。

なお、例年このきっぷは「阪神・近鉄初詣1dayチケット」として発売されており、沿線寺社と提携した「祈念品」「おみくじ」の引換券が付いていましたが、2021年版にはこの特典は付属されていません。

【路線図で解説】「阪神・近鉄新春1dayチケット」

近鉄は「初詣きっぷ」発売見合わせ

新型コロナウイルス感染症の拡大状況が続く中、近鉄は今年度の初詣きっぷのラインナップを縮小しました。具体的には、例年発売している「伊勢神宮初詣割引きっぷ」「橿原神宮初詣割引きっぷ」「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」ならびに、阪神電車エリアで発売される「阪神版 伊勢神宮初詣割引きっぷ」が発売見合わせとなっています。

「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」の代替商品として、大阪府・京都府・奈良県内の近鉄電車が1日乗り放題となる「近鉄新春おでかけきっぷ」が発売されています。大人用のみのお値段は1,300円で、主要駅の特急券発売窓口で2020年12月31日(木)まで枚数限定で発売されています。有効期限は12月31日(木)〜2021年1月31日(日)までのお好きな1日となっており、12月31日(木)に利用した場合に限り、翌1月1日(金・祝)も利用可能となります。「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」には沿線の複数の寺社でおみくじなどに引き換えできる特典がついていましたが、2021年版の「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」では橿原神宮の「えと置物」拝受券に変更になっています。

近鉄特急22600系「Ace」と30000系「ビスタEX」の併結運転
近鉄特急22600系「Ace」と30000系「ビスタEX」の併結運転

割引率の高い「伊勢神宮初詣割引きっぷ」は発売されませんが、通年発売の「伊勢神宮参拝きっぷ」は新春にも利用できます。このきっぷを2020年12月30日(水)〜2021年1月31日(日)に利用開始した場合、伊勢神宮で「干支置物」と引き換えできる「伊勢神宮ご参拝記念品引換券」がセットに追加される対応が行われます。また、大阪・京都・奈良・名古屋方面からの往復特急券と乗車券がセットになった通常の「伊勢神宮参拝きっぷ」以外に、期間およびエリア限定で、特急券を省略した「伊勢神宮参拝きっぷ(『往復乗車券』タイプ)」も発売されます。

2020年11月から期間限定で発売されている、近鉄全線が3日間連続乗り放題の「近鉄全線3日間フリーきっぷ」もお正月を含めて利用できます。お値段は大人3,000円、子ども1,500円で、発売期間は2021年2月26日(土)までです。前売り限定となっており、乗車開始日当日は購入できないのでご注意ください。指定できる乗車開始日は2021年2月27日(土)までとなっています。