【特集】JR東日本2021年3月ダイヤ改正 「湘南」デビューと首都圏終電繰り上げ

首都圏各方面で終電時間繰り上げ

新型コロナウイルス感染症の拡大による利用状況の変化に対応し、東京100km圏の主要路線で終電時刻が一斉に繰り上げられます。一部路線では初電時刻の繰り下げも同時に行われます。JR東日本では、終電後の保守作業時間が拡大することにより作業従事者の働き方改革が進み、作業のスピードアップによるサービス向上も図られるとしています。JR東日本の公式サイトでは、改正後の平日ダイヤについて、終電付近の詳細時刻が検索できるようになっています。土休日ダイヤにつては、2021年1月中旬頃に発表するとしています。

それでは、主な駅の終電発車時刻について、路線図を使って解説します。路線図中の白抜きエリア(JR線のみ)は、2021年3月のダイヤ改正で終電時刻が変更となる区間です。

山手線は、2021年3月のダイヤ改正では全線にわたり最大30分程度の終電繰り上げが実施されます。品川駅の車両留置線が廃止された影響で、2019年3月に内回り品川行の終電が30分以上早くなったのは記憶に新しいところですが、今回さらに繰り上がることで、深夜の行動スタイルに大きく影響しそうです。

【路線図で解説】JR東日本 首都圏終電繰り上げ(山手線)

京葉線では、海浜幕張駅〜蘇我駅間の終電となる列車の東京駅発車時刻が30分早くなります。常磐線も広範囲で終電繰り上げが行われ、勝田駅行終電は上野駅発が22時台に早まります。総武線各駅停車・常磐線快速・常磐線各駅停車では終電が繰り上がるほか、一部区間では初電の繰り下げも行われます。

【路線図で解説】JR東日本 首都圏終電繰り上げ(総武・常磐方面)

宇都宮線・高崎線の下り終電時刻は現行と変わりませんが、宇都宮線は宇都宮駅行から小金井駅行に、高崎線は高崎駅行から籠原駅行にそれぞれ運転区間が短縮されます。埼京線は、川越線直通の川越駅行終電が現行より13分程度、赤羽駅行終電が19分程度繰り上がります。京浜東北線でも終電が繰り上げられ、一部区間では初電の繰り下げも行われます。

【路線図で解説】JR東日本 首都圏終電繰り上げ(東北・高崎方面)

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