バンコク「ゴールドライン」が新規開業 「BTSスクムウィット線」はさらに延伸

BTSグループ・ホールディングスは、「BTSスカイトレイン スクムウィット線」の北部延伸区間と、新しく運営する「ゴールドライン」を2020年12月16日(水)13時に同時開業しました。

BTSスカイトレインの車両
BTSスカイトレインの車両

BTSスクムウィット線は初めてパトゥムターニー県へ

BTSスカイトレインは、バンコク中心部から郊外へ向かう2路線の高架鉄道です。今回延伸開業したのは、スクムウィット線の北の終端駅「ワットプラシーマハタート駅(N17: วัดพระศรีมหาธาตุ)」から、「クーコット駅(N24: คูคต)」までの9.8kmです。途中、「パホンヨーティン59駅(N18: พหลโยธิน 59)」「サーイユット駅(N19: สายหยุด)」「サパーンマイ駅(N20: สะพานใหม่)」「プーミポン・アドゥンヤデート・ホスピタル駅(N21: โรงพยาบาลภูมิพลอดุลยเดช)」「ロイヤル・タイ・エア・フォース・ミュージアム駅(N22: พิพิธภัณฑ์กองทัพอากาศ)」「イエーク・コーポーオー駅(N23: แยก คปอ.)」の6つの新駅が設けられています。

新規開業区間は6時頃〜24時頃まで、ラッシュ時約5分、日中は約6分間隔で運行されます。モーチット駅(N8: หมอชิต)以北は当面の間、運賃無料で利用できます。

BTSスカイトレイン スクムウィット線 北へ延伸

BTSスクムウィット線は、パトゥムターニー県に位置するクーコット駅から、バンコク都心部を経由してサムットプラーカーン県のケーハ駅(E23: เคหะฯ)まで、3都県を貫く駅数47の長大な路線となりました。1999年12月、モーチット駅〜オンヌット駅(E9: อ่อนนุช)間の17駅で新規開業し、東および北へ延伸を繰り返しながら、21年間で約3倍の長さの路線に伸長したことになります。

ショッピングモールから生まれたゴールドライン

一方のゴールドラインは、チャオプラヤー川西岸、バンコク都クローンサーン地区に新しく建設された新交通システムです。CRRC-PBTS社(中国中車とカナダ・ボンバルディアグループの合弁会社)が中国・安徽省で製造した無人運転車両が走行します。

開業区間は、BTSスカイトレイン シーロム線と接続する「クルントンブリー駅(G1: กรุงธนบุรี)」から、「チャルンナコーン駅(G2: เจริญนคร)」を経て、「クロンサーン駅(G3: คลองสาน)」に至る2.7kmです。6時頃〜24時頃まで、ラッシュ時6分間隔、日中は6〜8分間隔で運転されます。

「ゴールドライン」新規開業

チャルンナコーン駅は、日系デパート「サイアムタカシマヤ」などが入る大型ショッピングモール「アイコンサイアム(ไอคอนสยาม)」に接続しています。建物内を通ってチャオプラヤー川エクスプレスボートの桟橋に出ることができます。

ちなみにアイコンサイアムは、バンコク都心の「サイアムセンター」「サイアムパラゴン」などで知られる、サイアムピワット社が運営しています。施設のアクセスを良くする目的もあり、ゴールドラインのプロジェクト発案から建設費負担まで、ピワット社が大きく関わっています。